先日なんとなく『ウツボカズラ』を購入し、育て始めたので、その観察記録を兼ねてご紹介したいと思います。

ウツボカズラ君を購入

ウツボカズラは、ツボのような袋(捕虫袋)に虫を捕まえて、それを溶かして栄養にしてしまうという食虫植物の一種です。 ポケモンに出てくる『ウツボット』のモデルとなったであろう植物ですので、知っている方も多いのではないでしょうか。

……といっても、そんなに禍々しい風貌ではなく……けっこう愛嬌のあるビジュアルだと個人的には思います。特に今回購入したのは、ツボも2~3cm位の小さな、仕事机に置いておけるサイズのウツボカズラです。

購入から2か月くらい育った ウツボカズラ君
購入から2か月くらい育った ウツボカズラ君
ご覧の通りの可愛いサイズ

なかなか愛らしいたたずまいではないでしょうか?

『食虫』なんて呼ばれていても、このウツボカズラ君は能動的に動くわけではなく、蜜や香りで捕虫袋の中へ虫をおびき寄せるだけ。 虫が入っても蓋が閉まったりもせず(脱出しにくい形や毛は生えてるそうですが)、虫が疲れて最下部に落ちるのをまって消化吸収する……というトラップタイプの狩猟を行うそうです。

……ちなみに僕は、なんとなく彼の捕虫袋のことを『ツボ』と呼んでいるので、この記事でも以下そのように記載させていただきます。

ウツボカズラの育て方

……といっても、インターネットで調べた程度の情報ですが、届いたままのポットで3~4日に一度しっかり水をやり、現在のところ元気にそだっています。

土は常にしっかりと水が必要なのと、日光も十分に必要なようですので、窓際の日当たりの良い場所い置いて育てています。 色々な情報をまとめると、今のところ以下のような育て方でよいのでは……と考えています。

  • 土は水ゴケ、またはピートモスなど
  • 肥料は不要(重要!)
  • 光はしっかりとあててやる
  • 水もしっかりとあげてやる

特に大事なのは、肥料は不要という点。

栄養の少ない土地で、水と光の補助栄養として虫を捕まえる機能が発達した植物なようですので、土に栄養があるとツボが生育しないというケースがあるようです。

彼らとしても不要な殺生はしないという方針なのでしょう。 きっと。

一層愛着がわいてきますね。

……とはいえ、やはり観賞用としてツボを保持してほしい所だと思うので、肥料はやらず水のみで育成するほうが良いかと。 大きくなると子株が出てきたり、取り木/挿し木などで増やせるそうですが、当面は購入時のポットと土で育て様子を見ようと思っています。

2か月ほど育てて気づいた事

上に掲載した写真は今さっき撮ったもので、購入時(7月末ごろ)はもう少し小ぶりでした。 到着時はツボは3つほど。

特に問題もなくす育ってくれましたが、当初のツボは3つ中の2つは枯れて、いまは新しく生まれたツボと、ツボになりかけの部位がいくつかあるという状態。

原因はわかりませんが、おそらく一定期間でツボは枯れてしまうのではないかと。

ツボは特に何もしなくても(?)枯れてしまう。老衰でしょうか……
ツボは特に何もしなくても(?)枯れてしまう。
老衰でしょうか……

成長の経過として新しい葉は個体の中央から生えていくのですが、葉がある程度育ってきた所で、先っぽにヒゲのような茶色い箇所出来てきます。

さらにこの先っぽが少しづつ曲がってきて……、ん……ちょっと膨らんできたな? なんて思っていると、いつのまにかそれはツボっぽい形になっています。 この時点ではヒゲ同様茶色なのですが、さらに成長して「ああ、こいつは間違いなくツボだな」と、認識できるような形状になってからしばらくすると、全体的に黄緑色になっていて上部のフタもぱっかり開いているという訳です。

上記のような過程を経て、ウツボカズラ君のツボは無事成人するようです。

ウツボカズラの成人したツボ(個人的な呼び方です)
成人したツボ(個人的な呼び方です)

まだ形のわからない状態、ちょっと形が出来てきた子供の時期。形は似てるけどまだ成長しきっていない状態。そしてツボとして完成し……やがて枯れてしまう。 まるで私たち人間の一生のようですよね(大げさか)。

害虫対策にはなるか?

ウツボカズラ君を育てるにあたって、じつは彼の捕虫能力にも期待していました。

僕が住んでいるのは古い建物なので、植物も屋内だけで育てていても、初夏~夏にかけては時々コバエが発生します。ペットも居ないし、窓はほとんどあけずエアコンのみで暑さをしのいでいても、ときどき目につくので……蚊取り線香を炊いたりしていました。

とはいえ、蚊取り線香のあの香りは嫌いじゃないとはいえ、半日くらいニオイが残るのも少し気になります。

という事で、ウツボカズラ君を育てて目の保養しながら、かつ捕虫能力でコバエを絶滅してくれたら……なんて期待をしていたわけです。

……で、実際その効果どうだったかと言うと。

正直わかりません(笑)。

今年の夏は以前よりコバエが気になる事が少ないような気もするのですが、ハエトリソウのように虫を捕まえても見た目が変わる訳ではなく。 かなり小さいツボなので、中を覗くにはフタ部分をむりやり開いて覗くか、ナイフなどで開いて見るしかないでしょう。

たとえそうしたとしても、虫の残骸を確認できるかどうかは確実ではありませんし、この可愛いフォルムをしたツボを分解する……という行為にもやはり気が進みません。

という訳で今のところ、その効果は不明です。

一応、お手入れの際に除去した枯れたツボを切り取って分解してみたのですが……やっぱり全然わかりませんね。

もう少しツボが増えて、心を鬼にして分解する事ができたら追記してみようと思います。

余談。 食虫植物は以前にも育てていたけれど

実はこのウツボカズラ君の前にも、食虫植物は育てていて……2年前はハエトリソウを育てていました。

ハエトリソウは単純に興味本位だったのですが、子株が沢山生えてきてどんどん増えるし、それはそれで独特の可愛さがあったのですが……夏の間に一斉に根腐れさせてしまって全滅してしまいました。

今年の春ごろには、やはりコバエ対策としてモウセンゴケの種をメルカリで購入して発芽を試みたのですが……発芽叶わず。 という事で、ウツボカズラを苗での購入に至ったという経緯があります。

モウセンゴケはまたいつか育ててみたいと思っています。